アームレスト。




永康街にて晩ごはんを食べるお店を物色中。
どこのお店もあまり活気が感じられませんが、
 


唯一少し行列ができていたのがベトナム料理店の「誠記」。



かつて小巨蛋向かいの微風デパートに存在した、同店が展開していた「誠記食堂」という店舗の汁なしフォーが私は狂おしいほど大好きだった。

台湾で食べた麺類の中で一番美味しいとまで思い、足繁く通ったものでした。
しかしその店舗は2、3年前に閉店、それは大きな精神的ダメージを食らった。
ならばこちらの誠記本店で食べればいいじゃないかというのは当然考えて一度食べに来てみたんですが、なんとその汁なしフォーがない。
多分あの店舗の限定メニューだったのだろう…と悟り、それ以来私は誠記とは距離を置いていた。
しかしこの店も最近改装して以前と雰囲気が随分変わったものです。
改装ついでに汁なしフォーが追加されたりしていたりしてな…と念のためにメニューに目をやると、



＿人人人人人人人人人人人＿
　＞　あ　る　や　ん　＜
￣Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^￣

あるあるあるあるやん‼︎‼︎‼︎‼︎
ひっそりと復活してないで教えろや‼︎‼︎(どうやって教えるんや)
喜びと怒りが入り乱れる感情のジェットコースター。



高鳴る胸の鼓動を感じながら列に並び入店。
早く…食べたい…ッ‼︎




こちらが全メニュー。
「麵食館」なのでフォー類がメイン。
春巻きなどのサイドメニューもあります。



ついにやって来た汁なしフォーーッッ‼︎‼︎
(※米線を選んだのでフォーではなく本当はビーフン)
見た目も変わっていない。
ただ以前は無料でついてきたスープがなくなった模様です。



チリソースをかけ、いざ。
広がるぞ…絶対的な美味が口の中いっぱいに‼︎
と心の準備万端にして貪ったんですが、なんか前と全然味違うぞこれ。
まず味がかなり薄いんですよ。
そして以前特徴的だった牛肉の油みたいなコクがない。
牛肉もパサパサしてて旨味がなく、なんだかフォーの抜け殻を食べているかのようだ…

喜びが大きかっただけに心苦しさはありましたが、【見た目は同じだが別物】と認めなくてはならないようでした。
完食はしたが心は満たされず、残る虚しさ。
どうして前と同じ水準のものを出せないのだろう…⁉︎



夫は牛肉や牛筋が入った一番高いフォーを選択。
こちらもちょっと味薄いなーと言ってました。
人工透析患者の多さが世界トップクラスと言われる台湾の現状を重く受け止め、腎臓の健康を考えたヘルシー志向に転換したのだろうかこの店は…
でも行列のできる人気ぶりだしなあ。
やはり台湾人はこれくらいあっさりした味が好みなのかな。

まあスープフォーは前からこんな味だったかもしれないですが、残念なことに汁なしフォーに関しては確実に味が落ちたと感じました。
私の中の台湾で一番美味い麺は、完全に過去の思い出になってしまったのだな…
でも別に悲しくないし。
もうあの味を味わえない事実は悲しいが、私の体の中にあのフォーの魂は残ってるし。
私のDNAと混ざり合ってるから。
それが私とフォーとのeternal。





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