台風接近の影響で、昨日から今日にかけ台湾各地で大雨が降っています。
新北市の汐止では市中で冠水、新店の碧潭も川辺の歩道部分が消失しているそう…ヤバ。


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さて、火鍋と焼肉食べ放題で破裂寸前になった胃袋の消化を促すため夜の西門町を散歩。

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中華路沿いの鹽酥雞(揚げ物)の店がすごく賑わっていました。
こういう食べ物を竹串で食べながら街ブラするの西門っぽいですよね。

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よく見かける服屋の看板猫。
店員のお姉さんにケツをリズミカルに叩かれて気持ちよさそうにしていました。

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メ゛エ゛エ゛エ゛エ゛‼︎
ってすごい声で唸っててワロタ…
個体によるんでしょうけどケツ叩き大好きな猫いますよね。(うちのぽんぽも好き)

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ちょいと西門町を離れ、台大醫院方面へと歩いて行きます。

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何やら荘厳なこの建物は、

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日本時代に建てられた台湾銀行本店。
入ったことはないんですけど、現役で使われてるってすごない?
内部見学するために両替にでも来てみようかしら。
 
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そして総統府前へ。
国慶節期間の数日間、毎晩総統府でプロジェクションマッピングのショーが行われているということで、どんなものかと見に来てみました。
この数年毎年の恒例イベントになっているそうです。
広場には中華民国国旗と共にウクライナカラーの旗が揚げられていた。

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そしてこの翌日の式典のためのものであろう、きっちりと並べられた大量のパイプ椅子。
座っていいのかしら…と少し躊躇したがみんな座ってたので座らせてもらいました。
式典当日は幸い雨は降ってませんでしたが、当日大雨だったらどうするんだろう?

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小雨が降る中、始まりました!
12分間の上映だそう。

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おお〜きれいですね。

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映画がテーマ?のようで、台湾の名作映画のシーンなどが目まぐるしく映し出され、大音量のBGMも手伝って想像以上に迫力のあるプログラムでした。

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ドラマチックな演出に心を打たれてつい「台湾111周年おめでとう‼︎」というノリになってしまいそうになりますが、「國慶日は【中華民国の建国記念日】であり台湾の建国記念日ではない」と冷静に考えると、結構不思議なイベントに思えてきますね。
111年前この場所は中華民国ではなく日本だったわけで、中華民国としての今の台湾の歴史はまだ70年ほどですからね。
日本の前には清、それ以前はオランダによる統治もあり…プロジェクションマッピングを眺めながら、台湾の複雑な歴史に改めて思いを馳せました。

このブログを見てくれてる人って基本台湾に興味があって詳しい方が大半だと思うのでここで台湾史などに触れる必要もないかとは思うんですが、興味なかったしよく知らんという人も中にはいるかもしれないので一応基礎知識を置いておきますと、
●「台湾」=地名であり国名ではない
●「中華民国」は戦後中国大陸から台湾にやってきた国家(国民党が建国)の名前

です。
戦後台湾での中華民国(国民党)政府創設後は大規模な民衆弾圧、恐怖政治が行われ、1987年まで戒厳令が敷かれました。

そのような暗い歴史を台湾に生んでいる中華民国、その史実に対する民衆の思いは様々なものがあるはずですが、現在台湾=中華民国という図式、そう国際認識されていることに対して今実際台湾人がどのような感情で向き合っているのかというのは、なんだかよくわからない。
受けた教育の内容にもよるだろうし、家族の考え方に影響されることもあるでしょうし、世代や環境によって多様な見方があるのかなと…
特別な思想のない夫は「そんな歴史はあっても台湾は中華民国」と鼻くそをほじりながら言っていますし、特に感情を持ち込まずそういうものだとして受け止めてる人も多いのではないかと思います。
ただもちろん中には「中華民国体制を脱して台湾共和国を作るべきだ」という思想の人もいて、それがいわゆる「台獨(台湾独立派)」というやつです。
(※「台湾独立」を「中華人民共和国から独立すること」という意味だと思っている外国人はけっこう多いと思うんですが(私も昔そう思ってた)、台湾は中国共産党に支配されていた歴史はまったくないのでそれは間違い)

個人的には今の台湾は台湾という個性的な国でしかないなと本当に思うし、過去や中国とのしがらみを捨てて新しい国としていこう!というアイデアは感情的には全然理解できるところです。
しかし中国は台湾が独立すれば攻撃すると明言しており、国家安全上のリスクがあまりに高いことから現与党の民進党も独立の考えは支持しておらず、なにかと関わりの深いアメリカもまた支持していません。
すっきりしない感はあれど、結局台湾はこのまま「いろいろ微妙だけど中華民国」でいくしかないというのが現状。
複雑ですね。
まあ国名やアイデンティティがどうであろうと、今のこの台湾の自由で平和な日常が永遠に続いていくことを願うのみですよ。
台灣加油‼︎





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