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コロナ以降公共交通機関でのマスクの着用が義務化された台湾ですが、6月7日よりMRTの車内では「ソーシャルディスタンスが確保できる場合に限ってマスクを外してもヨシ」に規制緩和されました。

毎日が灼熱地獄のこの頃。できることならばなるべくマスクはしたくないと思っている人は多いはずですが・・・

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ちゃんと皆マスクしてるんだよなあ。
規制緩和後もMRT内のマスク着用率は変わらずほぼ100%です。
世界よ、これが台湾の民度だ! 


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さて、端午節の4連休初日、久しぶりにMRT中正紀念堂で下車。
連休前半は南部へ帰省する人が多いので、台北は若干人出が少ない感じ。(場所によりますが)

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気温は36℃、駅から外に一歩出ただけで「あっ、無理だ」と挫けそうになる灼熱。
家に帰りたい気持ちを抑え、このハードな天気の中どこへ向かったかというと・・・

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台北でもっとも著名な伝統市場、「南門市場」
もともとはMRT中正紀念堂の出口を出てすぐの便利なロケーションでしたが、現在大規模改装中のため、丸をつけた場所に臨時で移転して営業をしているらしい。
地図で見る限りでもまあまあ距離あるぞこれ・・・

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汗だくになりながら駅から8分ほどは歩いたでしょうか。中正紀念堂が見えてきても、市場はまだ見えない・・・
ライフはもう限りなくゼロに近い。

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10分ほど歩いてようやく到着しました。
これ、夏に行くのは過酷ですね。もう少し遠かったら引き返してた可能性あるぞ。

それにしても、臨時市場として建てられたにしては随分立派な建物だなあ。
もうこれで本営業すればええんちゃうん?(ボソッ)

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営業時間は毎日7時~19時。月曜日が定休日とのこと。

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入り口に何かの自動販売機が。
何を売ってるんだろうと近づいてみると・・・

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なんとあの台湾伝統のエコバッグだった!!
時代が変化し販売方法がこんなことになっても、この袋の柄は変わらない・・・強い!

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市場の中涼しィ~!!天国か!?
しかし予想以上の人の多さに慄く私。
皆南部に帰らなくてええんか?(実家が台北の人だっているだろう)

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これほどの人が市場に詰めかける理由、そして私もわざわざ炎天下の中を歩いてここまでやって来た理由とは、端午節と言えばのあの食べ物。

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そう、ちまきです!
こういう伝統的な食べ物といえば南門市場でしょ、というベタすぎる発想でバスと電車と乗り継いで1時間以上かけてここまでやって来たんだ私・・・
ヒキニートの私にも一年に一回くらいこういうムダにアクティブな日がある。

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しかしながら自分と同じように考えていた人は多かったようで。
市場の中はちまきを求める老若男女で溢れかえり、怒号が飛び交い今にも乱闘が起こりそうな雰囲気はさながら戦場のよう・・・
というのは言いすぎですが、週末の夜市かっていうくらい混み合っていて密も密。
マスクしてる人が大半ではあったけど、これは万が一コロっても自業自得だなという覚悟でちまき戦争に身を投じました。

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どこを見渡してもちまき、ちまき、ちまき!!
一日でこんなにたくさんのちまきを見たのは人生で初めてかもしれない。
北部と南部のちまきで調理法に違いがあるっていうのを毎年聞くけど、未だに覚えられない。
実際のところ誰も覚えとらんやろ。

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ちまき以外にも、市場の中には伝統的な食べ物がたくさん。
人の頭ほどのサイズの桃饅頭。
中身は何なんだ!?

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桃饅頭をはじめ、伝統市場というとこういう饅頭とかの小麦粉の塊類がアツい。

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きっとどれも同じような味なんだろうけど(失礼)・・・どこか魅力的な光景です。

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一袋で炭水化物5000gくらい摂れそう。
きっとみんな同じような味なんだろうけど(二回言うな)ちょっと食べてみたい。

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謎の巨大塊肉も市場らしさが全開で目を奪われます。
なんとなく千と千尋感。

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これとかもう何なのかまったくわからない。土?
伝統市場はミステリーの宝庫。

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犬もちまき買いに来たのかな。

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ちまきはどの店で買っても大差ないかなと思いましたが、人気が伺えたこちらの「合興糕糰店」で一つ購入してみることに。

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私が好きな「鬆糕」もあるやん!
ちまきと一緒にお買い上げです。

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そのお隣で激混みだった「立家湖州粽」というお店でも2つちまきを買っていきました。
5個買ったら1個サービス!って言われたけど、そんなに食べるもんじゃないだろちまきって・・・
まあ台湾人は端午節は実家で家族と一緒に過ごす人が多いらしいので、皆で食べるんでしょうけど。


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3つのちまき、家に帰ってさっそく実食してみました。
手前はXO醤貝柱ちまき、奥はベジタリアンちまき2種です。
笹の葉の香りがいいですね。子供の時に食べたスーパーで売ってるちまきを思い出す。
あの長い餅状のちまきは日本独自のものなんでしょうかね。どうしてあんな細くなっちゃったんだ・・・

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右側はダークマターを埋め込んだ暗黒ちまき、ではなくベジタリアンの「雑穀ちまき」。
昔通っていた語学学校で端午節に配られたベジちまきの美味しさが忘れられなくて、ベジを選んでみたんです。

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雑穀ちまきの中身。
ピーナッツ、タロイモ、蓮の実などの炭水化物系がぎっしりと包まれていて糖質がヤバそう。
醤油味のおこわみたいなものを想像したが実際はほとんど味付けがなく、素材そのものの滋味があふれる仕上がり。
美味しくなくはないけど、ちょっと思ってたのと違うな・・・

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もうひとつのベジちまきはこの「猴頭菇素粽」というものをチョイス。
「猴頭菇」って聞いたことがないきのこなんだけど、まあ何かしらのイケてるきのこでなのしょう。
しいたけとピーナッツも入ってるとのこと。
きのこがメイン具材ならきっと醤油系のしょっぱいちまきだろうと思うので、こちらに期待です。

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期待したんですが・・・あれ?
きのこの姿が見当たらんぞ。
棗っぽいものは入ってるけど、んん!?

なんかこっちも想像と違ったなあと首を傾げながら食べ進めていったんですが、一向に棗以外の具が出てこないんですよ。
味もほとんど無味っていうかただのもち米の味で、首を傾げすぎて肩こりが治りそうになる私・・・

もしかしてこれ何かの間違いなんじゃ、と半分くらい食べたところで市場で撮った写真を振り返ってみた。

すると


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【棗ちまき 無糖】 

あ、こっちと間違われてますねコレ・・・
うん、いいっすわ・・・もう。

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そんなこんなで、わざわざ炎天下の中南門市場まで行った挙げ句理想のベジちまきにはありつけなかった、ちまき運ゼロの私。
しかし夫に分けてもらったこのXO醤貝柱ちまきは濃厚な出汁の味が染みていてすっごくおいしかったです。
結論:普通のちまきが一番美味しい

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デザートの鬆糕。
中に中華風のこしあんが入っています。
少し乾き気味で食感がモサッとしてたけど美味しい。
さすがに去年食べた圓山飯店の有名な鬆糕には敵わないと思ったけど、お手頃価格の素朴な味わい、こんな鬆糕も悪くないぞ。


普段はわざわざ足を運ぶことのない南門市場ですが、イベント時期に行ってみるとお祭りムードで楽しいものですね。





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