【感動】平行世界の日本で食べるうな重　肥前屋 : 台湾ごくつぶし

いつもは正午あたりまで死んだように寝ているのですが、今日は大統領選のことで気が張り詰めていたせいか朝7時に自然と目が覚めてしまった。
深夜1時間の集計中にトランプ0票バイデン12万票とか・・・不正を疑うなと言われても無理。
最終的な戦いは法廷で！！

さて、こちら夜の林森北路。
光ってます。

ホテルにチェックイン後、中山の方に晩ごはんを食べに行きました。

せっかくの台北お泊りだし、ごはんを食べた後さらに夜市に行こうと思っていたので、何か軽く食べられそうなお店を探しました。

軽いもの・・・
軽いもの・・・

うなぎとか？(軽さとは)

こちらの「肥前屋」は、この場所で30年以上営業しているという中山で超有名な超老舗店。
いつかは入ってみたいなあと思いながらも、いつもこのように店先には大行列ができておりなかなか並ぶ覚悟が決まらず、はや数年。
今日は時間を気にしないでもいいし、並ぶなら今しかないかも。

ということで意を決して並ぶことにしました！
積年の思いがこの日ついに晴らされる・・・

うな重が安くて美味しいということで大好評らしいですね。
うな重(小)が250元は確かに安い。
うな重が食べられるお店は台湾にちょくちょくありますが、ほぼ400元～くらいだと思います。

居酒屋みたいなサイドメニューもすっごく美味しそう。そして安い。
もずく酢があるのが珍しいー！

全体的に本当に安いですね。
グーグルレビューを読んでいたら「昔はうな重150元だった！！値上げしすぎ！」とか結構怒っている人もいるんですけど、いや、いやいや・・・昔が安すぎただけやろ。

外で並んでいる時点でオーダーを聞かれる仕組み。
日本語で書いてある。

長時間の待ち時間を覚悟したんですが、実際10分と待たずに入れたという謎のミラクル。
まあ皆食べ終わったらすぐに出ていくのかな。

店内に一歩足を踏み入れると・・・昭和の食堂感！！

相席で美味しそうにうな重にがっついている人々と、その間を縫いながら忙しそうに料理を運ぶ店員達・・・活気が渦巻き、それでいてどこか懐かしく、しかし味わったことのない独特の雰囲気。
昭和を数年間しか生きていない私でもわかる。昭和の食堂はきっとこんなんだったに違いない！

壁の日本語メニューもめっちゃ年季入ってて素敵。
日本なんだけど日本じゃない、令和なんだけど昭和。
パラレルワールドの日本という感じがして不思議です。

使い込まれたテーブルも薄汚いといえばそれまでなんですけど、活気のある店の雰囲気と相まってすごく味がある。

噂ではオーナーは日本人とのこと。
確かに台湾人オーナーでこの雰囲気にはならないだろうなあ。
オープンして30年以上。その当時からこの周辺は日本人が集まる場所だったってことなんでしょうかね。

席について秒速でもずく酢がやってきました。
いきなりですが、私がこの日一番感動したのがこのもずく酢。
台湾には日本料理店は数あれど酢の物ってあまり一般的ではなくて、もずく酢はめったに食べられないメニュー。
そんな環境で常に酢の物に飢えているせいだからなのか何なのか・・・涙出るくらいおいしかった。
三杯酢が爽やかで、しょうがのアクセントも効いてて・・・丼一杯食べたいと思ったくらい。

台湾料理や異国料理、台湾には美味しいものが溢れすぎていて常に食生活には大満足しているつもりでいたのですが、気づかないうちに味に飢えている食べ物ってあるみたいで。
私はこれが食べたかったんだなあとしみじみ感じました。乙女もずくに感動。

うな重も秒でやってまいりました。
実を言うと私うなぎあんまり好きじゃないんですよね。(何しに来た)

子供の頃小学校の給食で出た悪夢のような泥臭うなぎがトラウマになっていて、それ以来うなぎに興味を持てないという悲運の人生を送ってきたんです。

しかしあれからもう数十年。さすがにもう泥臭うなぎの味もほとんど忘れた。
連日大行列の名店のうなぎであればなおのこと、今ならばケロッと美味しく食べられるのではないだろうか・・・という「賭け」に出たんですよこの日の私は。

これは今後の私とうなぎの付き合い方を左右するであろう、数十年ぶりのうな重。
すべてはお前に懸かっているぞ！！

と運命を託されたうな重の味は・・・

・・・ウマッ。

身が柔らかくてふわっとしていて程よく油が乗っていて、香ばしさと甘辛いタレでご飯が進みまくる・・・！
しかもぜんぜん、まったく、泥臭くない！！
あの給食のうなぎとは雲泥の差・・・っていうかまったく別の食べ物やぞ。

普通に美味しすぎてあっという間に完食してしまいました。
うな重ってこんなに美味しかったんですね。
これまでの人生損してた感がすごいんですけど、まだ残りの人生40年くらいあるのでまあセーフかな・・・
あの給食のうなぎはマジ許さん。

イカ焼き(醤油)も歯ごたえが良くてめちゃめちゃ美味しい。
これ90元ですよ！？

だし巻きも完璧なだし巻きで涙そうそう。
泣いてばっかりだわこの日。

これ全部で700元ってヤバすぎィーーー！！

サービスでついてきた大根の漬物(無味)以外はすべて完璧な日本の味。
それも洗練された現代的な味ではなく、昔から変わっていないんだろうなという安定感を感じる味で妙にホッとしました。
統括すると大好き。絶対また来たい。

ただグーグルレビューでは「うなぎの小骨」についてよく思わない人がかなりいるようでした。
「昔はちゃんと処理してた」とか「病院送りなるわ！」などなどなどなど・・・・
柔らかい小骨なので私は全然気にならなかったんですが、夫はチマチマと小骨を取り除きながら食べてて見ててイラッとしました。
台湾人は魚の骨に敏感な人が多いのかもしれませんね。

ちなみにお酒以外のドリンクは入り口の側に設置してある自販機から買ってねってことらしい。
効率化の鬼。(熱い茶はセルフサービスでした)

食事を終えて外に出た時(19時頃)には、店の前は黒山の人だかり。
二軒先のてつおじさんのチーズケーキにまで列が伸びています。
これは食べ終わったら一息おかずにお会計しないと悪いですね。

でも本当に並んでまで食べたい理由がわかりました。
賭けてみてよかった・・・よかった・・・！！

↓クリックで応援よろしくおねがいします！