この間ちょっとIKEAをぶらぶらしてきました。



レストランで食べられるベジタリアンフードの「植物素肉丸(プラントボール)」。
最近こういうベジ肉があちこちで脚光を浴びていますね。
日本のIKEAでも同じメニューが食べられるのかな？

実は以前IKEAのレストランを利用した時に食べたことがあるんですが、その時は率直に言って「ギリギリ食べられる味」という感想を持った。



なのでおそらく二度と食べることはあるまいと思っていた。
しかし食品コーナーで家庭用の同じ物が売られているのを発見して、しかも500g入りで160元と割とお手頃だったので、もう一度だけこいつにチャンスをやろうという気持ちになり(何様やねん)、レジに持っていったのであった。

そういえば食品コーナーに立ち寄る前に雑貨をいくつか購入したのですが、そのレジでなんと「会計はクレジットカードのみになります」と言われてびっくりした。
たまたまクレカ払い専用のレジに並んでしまっただけ・・・？
私は基本的にニコニコ現金払い主義者なので、クレカ持ってない人は人に非ずみたいな世界観は怖いんだけど。



翌日、早速フライパンで加熱調理して食べてみました。
外側が少し焦げたようなカリッとした質感で、見た目は完璧にミートボールですね。
加熱している時に最初ちょっと大豆肉の独特の香りを嗅いだのだが、炒め終わる頃には不思議とそのニオイも消えていた。

しかし前回食べた時は決して好印象ではなかったこのプラントボール・・・大きな期待は禁物と肝に銘じ、無の心で口に運びました。

すると！



あら？結構ウマイやん！？

大豆臭さはほぼ感じられず香辛料がいい塩梅でアクセントになっている。
食感もパサパサしておらずむしろしっとり。
特筆すべきが後味で、嚥下後に口の中にほんのりと旨味が残り、肉を食べた後の充足感に近い感覚がある・・・これはなかなかすごいぞ！

前回食べた時は「ギリギリ」だと思ったんだけど・・・なんか美味しくなったような気がするなあ！？
たぶん朝ごはんを食べて以降6時間何も口にしていないというこの時の空腹コンディションも大いに関係があるような気もするが。
とにかく、2回目の実食の結果は「かなり美味しい」と評することができる味だと思った。

美味しく食べるポイントは炒め方にもあるかもしれない。
かなり多めの油で揚げるように炒めたので、そのせいで香ばしい香りが出て美味しさがアップしたような気もする。
食べている時に猫がニオイに興味を持ってテーブルの周りをうろちょろしていたくらいだし、本当に言われなければ植物性とは気が付かない可能性はあるかもしれない。


ということで・・・・



別の日に、ハヤシライスの付け合せとしてプラントボールを添え、夫に食べさせてみた。(ハヤシライスのルーも植物性なので完全ベジハヤシライス)

夫はほとんど肉と米しか食べない肉食人間。
ベジタリアン食品など生まれてこの方口にしたことがないという。
そんな純肉食人間の味覚を欺くことができれば、このプラントボールの実力は紛れもない本物ということになるだろう。

そして、プラントボールを一口口に運んだ夫の口から出たセリフはというと・・・！！




「素的嗎？(ベジタリアンのやつ？)」




だった――。

残念ながら、相当研究を重ねて作り込まれたであろうこのプラントボールも、肉好き人間の味覚を欺くレベルには達していなかったようだ。
しかしその後「まあまあ美味しい」と言いながらプラントボールを完食した夫。
普段肉以外に目もくれない者の反応としては上々だったと思う。

積極的に毎日食べたいと思うかどうかと問われると少し回答に困るところだが、もし今後何かの原因で肉が食べられない世界になったとしたら、その際の代替食品のファーストチョイスには全然成り得る、そんな位置には食い込んでくる商品だと思った。
 


余談ですが・・・
このプラントボールを食した数日後、散歩途中に養豚場の車を目撃。



じっと見ていると一頭と目が合ってしまい、猛烈にな鬱に。

それ以来豚肉を食べることに抵抗が出てきて、すると牛も鶏も無理になってきて、最近は卵や魚介類ばかり食べています。
20代の頃にも牛の屠殺映像を見てしまったのがきっかけで3年間くらいビーガンの食生活をしたことがあるんですが、その時のテンションに少し近い感じです。
(その後食事の準備が面倒くさいのと周囲から変人扱いされて生きづらくなってビーガンはやめた)
それこそプラントボールを主食にすればいいんですけど、今はさすがにそればかりはキツイかな。