基隆一日旅、海鮮丼でお腹も心も満たされた後は街をぶらぶら。

といっても基隆って賑やかなエリアは駅界隈だけなので、それだけでは時間を持て余す・・・

ということで地図上で見つけた、駅からちょっと離れた「中正公園」っつう場所に行ってみることにしたんですが、この選択が私達を苦しめることとなる。

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中正公園、なんと山の上。

標識を頼りに歩いていくと、な〜んかこの辺坂道になってんなあと。
その後もずっと、ずっと上り坂。
勾配がどんどん上昇して、いつ頃からか散歩が登山になっていた。

この日は5月下旬だというのに気温が35度に達しようかという猛暑日。
中学時代、冷房のない体育館での部活動(卓球)以来だぞっていうくらいの尋常ではない汗をかきました。

途中から、朦朧とする意識で考えました。
どうしてこんなことになったんだろうなあって・・・

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で、中正公園には何があったのかというと、こんなんとか

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こんなんとか・・・
なんか普通の公園とちゃうやんけ。
寺なのか廟なのか?
どこにも公園要素は見当たらんのだが?

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一体何のために大汗かいてここまで登ってきたんだろうと途方に暮れかけた私達を唯一楽しませてくれたのがこの「許願池」。
コインを投げ入れて願い事をする的な泉なんですが、これが初めて見る前衛的なタイプで。

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なんと、まさかの電動。
健康とか恋愛とか願い事の系統が書かれたありがたい手が、泉の底でぐるぐる回転しており、威厳がなさすぎる。

ただでさえ手の上を狙って落とすのは難しいのに、絶えず回転している分思ったところにコインを落とすのは至難の業。

しかし私はどうにか1枚の硬貨を恋愛運の手のひらに落とし込むことに成功。
いくら課金したかは定かではない・・・

20分くらいかけて山を登ってきた割に公園での滞在時間は20分に満たぬほどの短時間。
売店の自販機で買ったキンッキンに冷えてやがるCCレモンがとんでもなく美味かった。
こんなに美味いジュースが飲めるんだったらまた登ってもいいかもと思える公園でした。

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熱中症危険水域の暑さにあてられてフラフラになりながら下山した後は、たいした体力も残っておらず、カフェでひたすら休憩。

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台湾にはなぜカフェが多いのか。
その理由がこの時自然と解き明かされました。
「暑いから」です。きっとそう。それしかない。

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基隆に来たからには・・・と最後の体力を振り絞って、帰る前に「廟口夜市」にも寄って行きました。
番号が振り分けられて整然と並んだ屋台、昔来た時に印象的に感じたことを思い出しました。

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これ台北でも見たことあんなあ。

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まったくお腹が空いていないし、汗で全身ベトベトで何も食べる気が起きないので、名物の「油飯」とてんぷらは持ち帰ることにしました。

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油飯はいわゆるおこわ。
もちもちしていて、日本人の口にも合うマイルドな味でとても食べやすい。
てんぷらは日本の練り物と同じようなものですが、ちょっともちもちとした食感です。

8年ぶりくらいの基隆、当時と何が変わったかっていうところは特によくわからなかったですが・・・(そもそも8年前のことなんて覚えてない)
海鮮丼にしろ夜市グルメにしろ、美味しいものがたくさんある場所だという印象を持ちました。

しかしながら今回のショートトリップで最も強く感じたことは、台湾で夏場に屋外で遊ぶのはやめといたほうがいいということですね。